夏の日
2005年6月26日冷蔵庫を開けるとゴウヤが一本有りました。
調理もされずに置いてあるそれを、料理しようと思いました。
私の唯一まともに出来る料理
「ゴーヤーチャンプル」
豆腐とゴウヤとナンプラーそれにだしを加えます。
鰹節をかけて終わりです。
それにカラーピーマンを加えて出来上がり。
とてもおいしく出来ました。
2年前に彼に教えてもらった時の味でした。
噛み締めるたびに塩辛いのは、なんでだろう。
遠い遠い夏の日の味。
+++++++++++++++++++
スーパーに「きなこまめ」が売り出されていた。
数年前の夏、付き合っていた彼氏が好きだった。
当時山口県某所では流行っていたらしくどこも売り切れ。
一日中、一日中、探し回ったあの夏の日。
見つけたとき、私たちは確かに笑った。
その恋が終わったとき、恋を求めるかのように
私は連日探し
そして失意の中家に帰っていた
今ではこんなに手軽に手に入ってしまう。
欲しい物は、欲しいときに手には入らず
忘れた頃に不意に見つかる物なのだろうか。
家に帰って
大切な思いを引きずり出すかのように一つ口に含む
あの日感じた甘い思いの味はせず
ただきなこの味だった
この恋は終わったのだ、と
思うと同時に切なくなった
涙が出ないようにまとめていくつか口に放り込む
甘い
甘い
甘い
私は笑った。
そうだ
こんなに
甘いのだ
+++++++++++++++++++
高校生の夏。
いつも恋ばかりしていた夏。
憧れの先輩と、2人。
そっと木陰で手を繋いだ。
大会の準備で、周りに誰も人はおらず
でもあたしたちは一定の距離を保ったまま
今ならばキスをねだるようなそんな瞬間
回し飲みした缶ジュースを挟んで
2人
あれからもう何年経ったのだろう
再会
そして
別れ
何度夏を越えて何度涙を流したのか
夏など来なければいいのに
+++++++++++++++++++
サイクルが乱れ始めている
私の恋のサイクルは春〜夏、こじれる秋、別れの冬
このサイクルで、この数年やってきた。
常に新しい恋を春に始め
夏の終わりにその恋が収縮を始め
気がつくと秋、不安定な心を反映するかのように安定性を欠き
冬に、絆が消えていく
そして芽吹くようにまた、春に恋をする
サイクルが壊れたのは今年の春
初めて愛が季節を越えたのは昨年の春
初めて同じ人と新しい季節を迎えた春
心は離れ初めていたけれど同じ季節を夏を迎えた
そして秋にははなれ軸が戻ったのだと思って居た
それなのに今年の春
恋は芽吹かず
終わった恋の跡地にはまだ花が咲いている
影花のようにそっと
肥料を与える事もない
水を与えられる事もない
それでも唯ひっそりと
罪を抱えたまま古き恋は眠る
それを踏みしだく事も出来ずに
私は唯その恋の死を願う
これは恋ではない
執着だ
これは愛ではない
未練なのだ
呪文のように繰り返すサイクル
この輪廻を断ち切ったとき
新しい恋が始まる
相手は
捜し求めていた相手なのか
それとも・・・
探しているときは見つからず
忘れた頃に不意に出会う
恋とは
そういうものだ
「この場所で会おう」
調理もされずに置いてあるそれを、料理しようと思いました。
私の唯一まともに出来る料理
「ゴーヤーチャンプル」
豆腐とゴウヤとナンプラーそれにだしを加えます。
鰹節をかけて終わりです。
それにカラーピーマンを加えて出来上がり。
とてもおいしく出来ました。
2年前に彼に教えてもらった時の味でした。
噛み締めるたびに塩辛いのは、なんでだろう。
遠い遠い夏の日の味。
+++++++++++++++++++
スーパーに「きなこまめ」が売り出されていた。
数年前の夏、付き合っていた彼氏が好きだった。
当時山口県某所では流行っていたらしくどこも売り切れ。
一日中、一日中、探し回ったあの夏の日。
見つけたとき、私たちは確かに笑った。
その恋が終わったとき、恋を求めるかのように
私は連日探し
そして失意の中家に帰っていた
今ではこんなに手軽に手に入ってしまう。
欲しい物は、欲しいときに手には入らず
忘れた頃に不意に見つかる物なのだろうか。
家に帰って
大切な思いを引きずり出すかのように一つ口に含む
あの日感じた甘い思いの味はせず
ただきなこの味だった
この恋は終わったのだ、と
思うと同時に切なくなった
涙が出ないようにまとめていくつか口に放り込む
甘い
甘い
甘い
私は笑った。
そうだ
こんなに
甘いのだ
+++++++++++++++++++
高校生の夏。
いつも恋ばかりしていた夏。
憧れの先輩と、2人。
そっと木陰で手を繋いだ。
大会の準備で、周りに誰も人はおらず
でもあたしたちは一定の距離を保ったまま
今ならばキスをねだるようなそんな瞬間
回し飲みした缶ジュースを挟んで
2人
あれからもう何年経ったのだろう
再会
そして
別れ
何度夏を越えて何度涙を流したのか
夏など来なければいいのに
+++++++++++++++++++
サイクルが乱れ始めている
私の恋のサイクルは春〜夏、こじれる秋、別れの冬
このサイクルで、この数年やってきた。
常に新しい恋を春に始め
夏の終わりにその恋が収縮を始め
気がつくと秋、不安定な心を反映するかのように安定性を欠き
冬に、絆が消えていく
そして芽吹くようにまた、春に恋をする
サイクルが壊れたのは今年の春
初めて愛が季節を越えたのは昨年の春
初めて同じ人と新しい季節を迎えた春
心は離れ初めていたけれど同じ季節を夏を迎えた
そして秋にははなれ軸が戻ったのだと思って居た
それなのに今年の春
恋は芽吹かず
終わった恋の跡地にはまだ花が咲いている
影花のようにそっと
肥料を与える事もない
水を与えられる事もない
それでも唯ひっそりと
罪を抱えたまま古き恋は眠る
それを踏みしだく事も出来ずに
私は唯その恋の死を願う
これは恋ではない
執着だ
これは愛ではない
未練なのだ
呪文のように繰り返すサイクル
この輪廻を断ち切ったとき
新しい恋が始まる
相手は
捜し求めていた相手なのか
それとも・・・
探しているときは見つからず
忘れた頃に不意に出会う
恋とは
そういうものだ
「この場所で会おう」
コメント