過呼吸
2005年8月23日息を吸う
息を吐く
こんな当たり前の事が出来なくなる。
一瞬の眩暈、そして、嗚咽に似た声
獣が唸る、
獣の声。
無意識に掴んだのは、あたしのお守り。
声を殺して真っ青な顔で
人目につかないところを目指す
一歩。
一歩。
ひゅうひゅうと音を立てる喉
もはや自分の体の一部だとは思えない
まるで遠くから聞こえる、誰かの声みたいだ
天井を見つめ、自らの漏らした息を吸う。
すって。
はいて。
すって。
息を、息をするんだ。
涙目で洩れた嗚咽。
傍に誰も居ないという不安、そして安堵。
あたしは一人だ。
そして自由だ。
ここでなら誰も傷つけないよ。
そっと何かが呟く。
そうだ。
そうしよう。
何を?
どうしよう?
ぐるぐると酸欠状態の脳を回す。
聴こえたのは、誰かの、声。
気がつけば、座り込んだまま、暗い場所で泣いてた。
涙さえながさずに冴え冴えとした場所で。
息をしている。
景色に色が戻る。
誰も居ない。
誰も。
でも確かに聴こえたんだ。
声が。
息を吐く
こんな当たり前の事が出来なくなる。
一瞬の眩暈、そして、嗚咽に似た声
獣が唸る、
獣の声。
無意識に掴んだのは、あたしのお守り。
声を殺して真っ青な顔で
人目につかないところを目指す
一歩。
一歩。
ひゅうひゅうと音を立てる喉
もはや自分の体の一部だとは思えない
まるで遠くから聞こえる、誰かの声みたいだ
天井を見つめ、自らの漏らした息を吸う。
すって。
はいて。
すって。
息を、息をするんだ。
涙目で洩れた嗚咽。
傍に誰も居ないという不安、そして安堵。
あたしは一人だ。
そして自由だ。
ここでなら誰も傷つけないよ。
そっと何かが呟く。
そうだ。
そうしよう。
何を?
どうしよう?
ぐるぐると酸欠状態の脳を回す。
聴こえたのは、誰かの、声。
気がつけば、座り込んだまま、暗い場所で泣いてた。
涙さえながさずに冴え冴えとした場所で。
息をしている。
景色に色が戻る。
誰も居ない。
誰も。
でも確かに聴こえたんだ。
声が。
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