結局
2007年2月17日離れられずに居る。
仕事が忙しかったんだ、と。
君はしれっと言い切った。
きみのわすれもの。
を、届けるために、メール。
借りてたCDと、一緒に行く予定だったライブのチケット。
渡したいから、とメールをした。
一度目。
仕事が忙しいから、来週にして欲しいと返事がきた。
二度目。
返事は来なかった。
三度目。
先週のお話。
金曜日の夜、君が現れた。
私があげたダウンジャケット。
私が選んだジーンズ。
車に乗り込み、シートベルトをつける。
チケットを渡して、
私が言った。
「降りてよ」
「ご飯、食べに行かないの?」
「行かないよ」
「・・・どうして?」
「・・・」
無言で車を寮へ。
「降りて」
「・・・」
悲しそうな顔をする。
無言でうつむく。
涙目になって遠くを見る。
全て演技、そう思ってもう一度促す。
「お願い。怒らせないで」
「・・・いや。話もできないまま、降りれない」
「・・・話、することなんかない」
「・・・ここでは話できないから、ご飯行こうよ」
促されて、車を出す。
正直少し興味もあった。
あなたが何をしていたのか。
あなたが何を考えているのか。
車を走らせているうちに、いつものように話が滑り出す。
年末年始のこと。
仕事の話。
風邪を引いたこと。
てをつなぐ。
自然と手を繋いでた。
車で1時間ほどゆっくり走る。
私の家を通過してまた彼の家のほうへ。
結局、昔よく行ったガストで食事を取る。
行きなれた店。
いつもの席。
違うのは、私たちの心だけ。
座る。
一ヵ月半ぶりに逢う彼は随分痩せていた。
彼も言う。
痩せたね。と。
彼は仕事で忙しいからだという。
私はあなたのせいだという。
お願い、もうこれ以上痩せないで、と彼が言う。
誰のせいなの?と聞き返す。
俺?と笑う。
脱力。
「怒らないで」
と、君が悲しそうに言う。
仕事が忙しくてメール返す気にもならなかったと。
誕生日は忘れてたんじゃなくて知らなかったと君は言う。
・・・まぁ、知らないなんてありえないんだけど。
会社で隣の席で話とかしてるんだから。
プレゼントが惜しいのか。
ただ忙しくてタイミングを逃したのか。
考えると苦しくなるので、そうなの?と言っておく。
モノなんかいらないのに。
メール一通で、充分だったのに・・・。
イベントを過ごして貰えないことよりも。
忘れられたことが、悲しい。
軽く食事を済ませ、いつものように駐車場へ。
シートベルトを外し、抱きしめられる。
「ごめん、こんなことしに来たんじゃない」
キスの途中で目をそらして、腕の中からすり抜ける。
「ゆっくり、話させて」
「何も、しないなら」
身体から始まった恋。
身体で終わらせるのもいいとは思った。
運転を交代して貰って、部屋を取った。
3時間ほど向かい合って座り、話をした。
これからのこと。
いままでのこと。
これからのことは平行線。
今までのことは忘れることにした。
「距離をおきたいんだよ」
「今以上の距離って何・・?」
「私は、あなたのおもちゃじゃないってこと」
そう言って、彼に寄り添った。
彼も私を抱きしめた。
キスをした。
ベッドに移動してうでまくらの中眠った。
何度も目を開けてキスをして。
抱きしめあって手を繋いで眠った。
「あなたは私を好きだった?」
そういうと何度も考える仕草をとって。
何度もキスを繰り返して彼は笑った。
「・・・ヒミツ」
耳たぶまで真っ赤になって繰り返すキスは顔中に降り注ぐ。
「スキ」
小さくつぶやいた声。
思わず抱きしめた。
身体を重ねている間。
何度も彼は私の名前を呼んだ。
初めてあなたが私の名前を呼んだのは、夏だったかな。
抱き合って、彼の名前を呼ぶたびに嬉しそうにキスをくれる。
そしててをつなぐ。
終わった後、うつ伏せで寝てしまう彼が抱きしめてくれた。
うでまくらで、眠った。
朝、朝日差す中もう一度身体を重ねる。
セックスレスな彼にしては珍しい出来事。
目を開けると、お互いの顔が見えてしまうから。
照れ笑い。
何度もキスをした。
シャワーを浴びて、彼が歯医者の予約があるからと、寮へ。
朝別れるのは、仕方がない。
そう、思うしかない。
夜を越えて朝目覚めた時。
彼を感じられる方が、余程いいから。
寮の前で友達と鉢合わせ。
慌てる彼。
でも友達は実は私たちの関係を知っている。
彼は知らないけれど結構私たちの関係はばれている。
そそくさと帰っていく後姿が少し悔しかった。
そして昨日。
バレンタイン貰えないと先週拗ねていたので。
バレンタイン当日にメールした。
「ボク今日オヤスミなので・・・」
かなり辛かった。
悲しかった。
割り切ったはずなのに・・・
彼女が居るという想定で一緒にいるのに。
割り切れない自分がいた。
ズルイ男。
ズルイ私。
やっぱりダメ。
悲しい。
苦しい。
バレンタイン当日は友達と過ごした。
車の中で心情を吐露した。
涙が出そうだった。
・・・でも泣けなかった。
金曜の夜。
別の友人と食事をしながら、メール。
「バレンタインのチョコいらないの?今日渡せる?」
少し考えて、一文つけたした。
「今、別の友達といるから12時過ぎるけど、それでもよければ」
「それなら都合がいい時間に連絡くださいな〜」
12時。
シンデレラは帰宅する時間。
いつもの場所で待ち合わせ。
化粧直しもしない。
あまり気にしていないフリをする。
彼が来た。
同時に友人からメール。
「今相方さん寮出て行ったよー」
一緒にいるよ、と苦笑いしながら彼を車に乗せる。
そしておなかがすいたとごねるのを宥めながらドライブ。
「今日はさ、お風呂に入りたいんだけど」
いきなり意味が解らないことを言い出す彼。
食事をしに行くのに何が言いたかったのか。
理解するまでにかなりの時間を要した。
「じゃ、帰る?」
「・・・寮のお風呂12時までだよ(苦笑」
「んー。。。スパセン?」
「・・・もうスグ2時だよ・・・」
「ネットカフェでシャワー有るのって大阪だけやで?」
「・・・」
「だから、今日泊まって帰ろうって言ってるんだよ・・・」
「何ゆうてんの?自分泊まるの嫌いゆうてるやん」
「嫌いやけど・・・」
「やけどなに?」
「・・・一緒におろうや」
「なんでよ。距離おいたやん」
笑う。
2時前にモスを買って、コンビニへ。
タバコも買い足した。
助手席の後ろから荷物をおいていると、運転席に彼が座る。
「は?何してんの?」
「だから、今日は帰らないっていってんやん」
「・・・どないしたん?」
「別に」
釈然としない態度に違和感を感じながら車に。
怒るべきは私じゃないのか?(苦笑
「昔彼女と行っていた」ホテルに宿泊。
気分はよくない。
流石に、今カノじゃないとしても気分が悪い。
お風呂に入って、部屋に戻る。
彼が拗ねていた。
原因はよく解らないが友人と食事に行ったことらしい。
寧ろ断ったからかな。
普段大人しい文句も言わない人なのにぶつぶつと拗ねていた。
食事をしてベッドに入り、なにも言わずに寄り添って寝た。
一度だけ身体を重ねたが、隣の声が聞こえるし(苦笑
壁叩かれるし。
早々に終了。
うつぶせに寝てしまった彼の横で眠った。
なんだか気分が悪い一日。
朝、機嫌が直った彼がキスをした。
うでまくらをしてもらい、寝なおす彼。
腕の中で朝から教育番組を見ていた。
ただぼんやりと俳句の番組をみている。
朝、彼とこうして過ごすことなんて余りなかったなぁ、と。
今更ながらに一年過ぎたことを実感した。
そして少し、泣いた。
彼が寝言で別の女性の名前を呼んだ。
コレで二度目だ。
仕事先の一緒に仕事をしている女性の名前。
もう、今更どうってことはないが。。。
やはり、傷つく。
腕をぎゅっと握ってやった。
ここ半年ほど彼は土曜に歯医者に通っている。
だから11時にはお別れ。
朝ごはんも食べずに、駐車場へ。
先週寮の前で友達に会ったことを警戒しているようだ。
それもまた気分はよくない。
ご機嫌でキスをして帰っていく彼。
後姿を見送りながら、髪を切ろうと思った。
元彼が髪が短いのが好きで。
私は髪を伸ばせなかった。
相方はどちらでもいいといっていたのに・・・
元彼が短いのが好きだから切ったという話をしたら。
「ボクのためには伸ばしてくれないんですか?」
と言うので、伸ばしていたのだけど。
一年で何度か切ってしまったのもあって襟足が肩につくくらいまでしか伸びなかった。
短く切った。
一年のオワリを考えた。
でもきっと離れられない。
でもきっと離れなきゃいけない。
髪を長く伸ばしてみて
元には何も戻らないと知るはず。
潮時。
何度も感じたけれど、もうダメなんだろうな、と。
そっと短くなった髪を撫でて考えた。
仕事が忙しかったんだ、と。
君はしれっと言い切った。
きみのわすれもの。
を、届けるために、メール。
借りてたCDと、一緒に行く予定だったライブのチケット。
渡したいから、とメールをした。
一度目。
仕事が忙しいから、来週にして欲しいと返事がきた。
二度目。
返事は来なかった。
三度目。
先週のお話。
金曜日の夜、君が現れた。
私があげたダウンジャケット。
私が選んだジーンズ。
車に乗り込み、シートベルトをつける。
チケットを渡して、
私が言った。
「降りてよ」
「ご飯、食べに行かないの?」
「行かないよ」
「・・・どうして?」
「・・・」
無言で車を寮へ。
「降りて」
「・・・」
悲しそうな顔をする。
無言でうつむく。
涙目になって遠くを見る。
全て演技、そう思ってもう一度促す。
「お願い。怒らせないで」
「・・・いや。話もできないまま、降りれない」
「・・・話、することなんかない」
「・・・ここでは話できないから、ご飯行こうよ」
促されて、車を出す。
正直少し興味もあった。
あなたが何をしていたのか。
あなたが何を考えているのか。
車を走らせているうちに、いつものように話が滑り出す。
年末年始のこと。
仕事の話。
風邪を引いたこと。
てをつなぐ。
自然と手を繋いでた。
車で1時間ほどゆっくり走る。
私の家を通過してまた彼の家のほうへ。
結局、昔よく行ったガストで食事を取る。
行きなれた店。
いつもの席。
違うのは、私たちの心だけ。
座る。
一ヵ月半ぶりに逢う彼は随分痩せていた。
彼も言う。
痩せたね。と。
彼は仕事で忙しいからだという。
私はあなたのせいだという。
お願い、もうこれ以上痩せないで、と彼が言う。
誰のせいなの?と聞き返す。
俺?と笑う。
脱力。
「怒らないで」
と、君が悲しそうに言う。
仕事が忙しくてメール返す気にもならなかったと。
誕生日は忘れてたんじゃなくて知らなかったと君は言う。
・・・まぁ、知らないなんてありえないんだけど。
会社で隣の席で話とかしてるんだから。
プレゼントが惜しいのか。
ただ忙しくてタイミングを逃したのか。
考えると苦しくなるので、そうなの?と言っておく。
モノなんかいらないのに。
メール一通で、充分だったのに・・・。
イベントを過ごして貰えないことよりも。
忘れられたことが、悲しい。
軽く食事を済ませ、いつものように駐車場へ。
シートベルトを外し、抱きしめられる。
「ごめん、こんなことしに来たんじゃない」
キスの途中で目をそらして、腕の中からすり抜ける。
「ゆっくり、話させて」
「何も、しないなら」
身体から始まった恋。
身体で終わらせるのもいいとは思った。
運転を交代して貰って、部屋を取った。
3時間ほど向かい合って座り、話をした。
これからのこと。
いままでのこと。
これからのことは平行線。
今までのことは忘れることにした。
「距離をおきたいんだよ」
「今以上の距離って何・・?」
「私は、あなたのおもちゃじゃないってこと」
そう言って、彼に寄り添った。
彼も私を抱きしめた。
キスをした。
ベッドに移動してうでまくらの中眠った。
何度も目を開けてキスをして。
抱きしめあって手を繋いで眠った。
「あなたは私を好きだった?」
そういうと何度も考える仕草をとって。
何度もキスを繰り返して彼は笑った。
「・・・ヒミツ」
耳たぶまで真っ赤になって繰り返すキスは顔中に降り注ぐ。
「スキ」
小さくつぶやいた声。
思わず抱きしめた。
身体を重ねている間。
何度も彼は私の名前を呼んだ。
初めてあなたが私の名前を呼んだのは、夏だったかな。
抱き合って、彼の名前を呼ぶたびに嬉しそうにキスをくれる。
そしててをつなぐ。
終わった後、うつ伏せで寝てしまう彼が抱きしめてくれた。
うでまくらで、眠った。
朝、朝日差す中もう一度身体を重ねる。
セックスレスな彼にしては珍しい出来事。
目を開けると、お互いの顔が見えてしまうから。
照れ笑い。
何度もキスをした。
シャワーを浴びて、彼が歯医者の予約があるからと、寮へ。
朝別れるのは、仕方がない。
そう、思うしかない。
夜を越えて朝目覚めた時。
彼を感じられる方が、余程いいから。
寮の前で友達と鉢合わせ。
慌てる彼。
でも友達は実は私たちの関係を知っている。
彼は知らないけれど結構私たちの関係はばれている。
そそくさと帰っていく後姿が少し悔しかった。
そして昨日。
バレンタイン貰えないと先週拗ねていたので。
バレンタイン当日にメールした。
「ボク今日オヤスミなので・・・」
かなり辛かった。
悲しかった。
割り切ったはずなのに・・・
彼女が居るという想定で一緒にいるのに。
割り切れない自分がいた。
ズルイ男。
ズルイ私。
やっぱりダメ。
悲しい。
苦しい。
バレンタイン当日は友達と過ごした。
車の中で心情を吐露した。
涙が出そうだった。
・・・でも泣けなかった。
金曜の夜。
別の友人と食事をしながら、メール。
「バレンタインのチョコいらないの?今日渡せる?」
少し考えて、一文つけたした。
「今、別の友達といるから12時過ぎるけど、それでもよければ」
「それなら都合がいい時間に連絡くださいな〜」
12時。
シンデレラは帰宅する時間。
いつもの場所で待ち合わせ。
化粧直しもしない。
あまり気にしていないフリをする。
彼が来た。
同時に友人からメール。
「今相方さん寮出て行ったよー」
一緒にいるよ、と苦笑いしながら彼を車に乗せる。
そしておなかがすいたとごねるのを宥めながらドライブ。
「今日はさ、お風呂に入りたいんだけど」
いきなり意味が解らないことを言い出す彼。
食事をしに行くのに何が言いたかったのか。
理解するまでにかなりの時間を要した。
「じゃ、帰る?」
「・・・寮のお風呂12時までだよ(苦笑」
「んー。。。スパセン?」
「・・・もうスグ2時だよ・・・」
「ネットカフェでシャワー有るのって大阪だけやで?」
「・・・」
「だから、今日泊まって帰ろうって言ってるんだよ・・・」
「何ゆうてんの?自分泊まるの嫌いゆうてるやん」
「嫌いやけど・・・」
「やけどなに?」
「・・・一緒におろうや」
「なんでよ。距離おいたやん」
笑う。
2時前にモスを買って、コンビニへ。
タバコも買い足した。
助手席の後ろから荷物をおいていると、運転席に彼が座る。
「は?何してんの?」
「だから、今日は帰らないっていってんやん」
「・・・どないしたん?」
「別に」
釈然としない態度に違和感を感じながら車に。
怒るべきは私じゃないのか?(苦笑
「昔彼女と行っていた」ホテルに宿泊。
気分はよくない。
流石に、今カノじゃないとしても気分が悪い。
お風呂に入って、部屋に戻る。
彼が拗ねていた。
原因はよく解らないが友人と食事に行ったことらしい。
寧ろ断ったからかな。
普段大人しい文句も言わない人なのにぶつぶつと拗ねていた。
食事をしてベッドに入り、なにも言わずに寄り添って寝た。
一度だけ身体を重ねたが、隣の声が聞こえるし(苦笑
壁叩かれるし。
早々に終了。
うつぶせに寝てしまった彼の横で眠った。
なんだか気分が悪い一日。
朝、機嫌が直った彼がキスをした。
うでまくらをしてもらい、寝なおす彼。
腕の中で朝から教育番組を見ていた。
ただぼんやりと俳句の番組をみている。
朝、彼とこうして過ごすことなんて余りなかったなぁ、と。
今更ながらに一年過ぎたことを実感した。
そして少し、泣いた。
彼が寝言で別の女性の名前を呼んだ。
コレで二度目だ。
仕事先の一緒に仕事をしている女性の名前。
もう、今更どうってことはないが。。。
やはり、傷つく。
腕をぎゅっと握ってやった。
ここ半年ほど彼は土曜に歯医者に通っている。
だから11時にはお別れ。
朝ごはんも食べずに、駐車場へ。
先週寮の前で友達に会ったことを警戒しているようだ。
それもまた気分はよくない。
ご機嫌でキスをして帰っていく彼。
後姿を見送りながら、髪を切ろうと思った。
元彼が髪が短いのが好きで。
私は髪を伸ばせなかった。
相方はどちらでもいいといっていたのに・・・
元彼が短いのが好きだから切ったという話をしたら。
「ボクのためには伸ばしてくれないんですか?」
と言うので、伸ばしていたのだけど。
一年で何度か切ってしまったのもあって襟足が肩につくくらいまでしか伸びなかった。
短く切った。
一年のオワリを考えた。
でもきっと離れられない。
でもきっと離れなきゃいけない。
髪を長く伸ばしてみて
元には何も戻らないと知るはず。
潮時。
何度も感じたけれど、もうダメなんだろうな、と。
そっと短くなった髪を撫でて考えた。
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